
今の職場は辛いけど、自分に自信が持てず転職する勇気が出ない…現状維持が安全かな…
転職を考える介護職は上記のように考えている人が多いです。
これは、「ちゃんと選びたい。」「絶対に失敗したくない。」という前向きな気持ちの現れです。
介護職の転職でも、働き方や人間関係、収入が改善して不満なく働けるホワイト法人がある事も事実です。
しかし、準備を怠り今の職場よりも過酷なブラック職場に転職してしまう人も多くいます。
転職で失敗する人には3つの共通点があります。
- 情報収集が転職活動だと思っている
- エージェント選びに失敗している
- 経験や自分の直感だけを頼りにしている
この記事では、「情報収集から始めればいい」というノーリスクな方法 と、失敗しないための転職エージェント活用法 を、介護歴16年以上・元転職エージェントの私が解説します。
まずは登録して情報をもらうだけでも十分。転職に迷っている人ほど、ぜひ最後まで読んでみてください。
介護職が抱える転職への不安


介護職で転職を考えるとき、多くの人が同じような不安を抱えています。
SNSでも、こんな声があがっています。
あ〜児童福祉関係に転職すりゃよかった……なんでまた特養にした……失敗……まあまた転職すりゃいい話だけど……
— レオ (@Oleo_akrpg) November 29, 2020
介護職 辞めたい。 仕事は嫌いじゃないけど、職員 受けつけれない。 粗探しばかり 人の文句ばかり。仕事しない人ばかり。もう馬鹿らしい。。。
— 🦅AI🦅309 (@endless819621) July 22, 2025
まだ1年経ってないしなぁー。
今まで介護士として働いてたけど、転職3回も失敗してる…でも正社員で働くとしたら介護士が1番採用されると思うし、他の未経験の職種やれるイメージも受かる確率も低いだろうし…
— おなす (@h08c46324) September 24, 2024
ふぁーー!
— 🍌おきちゃん🍌 (@ko04ko06) April 3, 2024
転職失敗!
毎日苦しい‼️
楽しく仕事したいな!
選択ミスかな?
介護の仕事するにはブラック当たり前なのかな?
いつ辞めよーかな?
今日も辛い😢🌊
こうした声は決して珍しいものではありません。むしろ多くの介護職が転職に対して同じ不安を抱えています。
SNS上にある転職に後悔している人には以下3つの共通点があります。
- 情報不足のまま転職を決断している
- 転職先の選択ミス
- 他で通用する自信がない・不安
こうした声から「十分な情報収集や比較をせずに転職を決めてしまい人間関係やブラック環境に直面。結果、繰り返し後悔する」という流れが見えてきます。
いきなり転職を考えることはリスクが大きく、失敗した時の取り返しがつかなくなります。
転職は生活や将来に直結するからこそ、慎重になりすぎるくらいでちょうど良いと私は思います。



だからこそ、情報収集だけから始めれば良いんです。
情報収集を始めるには、転職エージェントを上手く活用することが最も簡単で有効な手段です。
しかし、転職エージェントを上手に使いこなせていない人が非常に多くもったいないです。
- シフト勤務で忙しい
- 帰ってきたら疲れ果てて検索する時間も気力もない
- 良いのか、悪いのか求人を見てもわからない
上記のような介護職こそ、転職エージェントを上手く使えば効率よく情報収集ができます。
【Q&A】介護職が抱える不安に元転職エージェントが答えます


元転職エージェントの私が実際に相談を受けてきた“よくある不安”にQ&A形式で答えていきます。
読みながら「自分も同じだ」と思ったら、ぜひ解決のヒントにしてください。
Q1. 他の職場でも自分は通用するのかな?
A. 今の経験もちゃんと武器になります。
介護職は人手不足でもあるため、資格や経験があれば採用されやすい職種です。まずはエージェントに相談して「今の自分がどのくらい評価されるか」を知るだけでも安心できます。
Q2. 次もブラックな職場に入ってしまわないか不安です。
A. 不安なのは当然です。しかし、情報をもとに選べばブラックを避けられる可能性は高まります。
求人票だけでは見えない「残業・人間関係・離職率」などは、口コミやエージェントの内部情報で事前に把握できます。
Q3. 今の職場に不満はあるけど、辞める勇気が出ません。
A. 辞める決断を今すぐする必要はありません。
まずは「情報収集だけ」してみましょう。話を聞くだけならノーリスクで、選択肢が広がるだけです。
Q4. 転職して失敗したらどうしよう?
A. ブラック施設が目立つのは事実ですが、ホワイト法人も確かにあります。
複数のエージェントや求人を比較すれば「納得できる選択肢」が見えてきます。逆に1社や1つの情報だけに頼ると、失敗のリスクが高まります。
Q5. 転職活動って大変そうで、自分にできるか不安です。
A. 転職“活動”はノーリスクです。まずは情報を集めて下さい。
書類準備や面接調整は、エージェントが代わりに行ってくれます。介護職は情報をもらって真剣に選ぶだけ。意外と負担は少なく、現職を続けながらでも進められます。
転職に臆病になるのは自然なことです。
しかし、不安を整理して解決策を知るだけで次の一歩が踏み出しやすくなります。
大切なのは「今すぐ辞めること」ではなく、「まずは情報をもらって選択肢を知ること」。
それだけで転職の失敗リスクは大きく減らせます。
次から転職エージェントの実態や裏側を理解して、冷静に上手に情報収集を行う方法を解説します。
転職エージェントの裏側を知れば失敗は防げる


転職エージェントを使うと「しつこい」「押し込まれる」という声をよく聞きます。
しかし、その理由を知っておくと、不安に振り回されず冷静に対応できるようになります。
営業成績があるから押してくる


ご存知の方も多いと思いますが、転職エージェントは成功報酬型です。
年収400万円の介護職1人の入職を支援すれば、80万〜120万の報酬が紹介会社に入ります。
営業職のため、当たり前ですが各々エージェントにはノルマがあり、ノルマ達成を目標にしています。
本当に良いエージェントは医療福祉業界への貢献を考え仕事をしています。
本気のエージェントに出会えれば、自分が転職するべきか?から考えてくれます。
一方、質の低いエージェントはとにかく理由をつけ転職をさせようとします。
不本意な転職はエージェントにとっても、求職者である介護職にとっても良い結果には結びつきません。
電話が多いのは他社に先を越されたくないから


転職エージェントを複数登録する事は常識になりつつあります。
そんな常識があるからこそ、”他社よりも早くアポを取り、魅力ある求人を出したい”というのが転職エージェントの本音です。
また、求職者の立場から考えても”先に連絡をとってやりとりをした人に申し訳ない”という情も生まれます。
実際に私が転職エージェント勤務をしている時、求職者さんから「先にお願いしているエージェントさんがいるので…。」とアポ取りをお断りされる事もありました。
求人を押す人と、選ばせる人がいる


求人を一方的に押してくる担当は“ノルマ型”。
一方で、選択肢を示してくれる担当は“キャリア支援型”と私は認識しています。
ノルマ型担当はとにかく「おすすめです。」と押してきます。
しかしこの場合、エージェントのオススメであって、求職者から見たら魅力が少ない求人であるケースが多いです。
選択肢を示してくれるキャリア支援型担当は決して”おすすめ”という言葉は使いません。
どれが最善か、じっくり考えて下さい。と投げかけてくれます。
「エージェント=しつこい」という声もありますが、実際には“安心して情報収集から始められる”サービスも存在します。
元エージェントの私が利用者目線でも見ても間違い2社をご紹介します。
【カイゴジョブエージェント】勇気がない人にオススメ
- 相談から伴走してくれるサポート力
- しつこい押し付けなし、求職者の希望を優先
- 「迷っているけど、しつこいのは嫌」な人にぴったり
【マイナビ介護職】慎重に進めたい人におすすめ
- 求人票に書かれていない内部情報が豊富
- 面接官の人柄や職場の雰囲気を事前に知れる
- 「転職するかどうか」からじっくり相談できるため
後悔しないための上手なエージェント活用法


転職エージェントの裏側を知れば、転職エージェントの言動・行動がわかり不安は軽くなります。
しかし、大切なのは「どう使えば自分の味方にできるか」という視点です。
ここからは、私が実際に友人にも勧めている“上手な活用法”を紹介します。
1.大前提として情報収集から始める(ノーリスク)
“転職エージェントへの登録=転職”と勘違いしている人が多いです。
転職する事にはリスクはあります。しかし転職活動はノーリスクです。
求人を見たり、転職エージェントから情報をもらったりするだけなら、今の職場に影響はありません。
転職そのもの | 転職活動(情報収集だけ) | |
---|---|---|
メリット | ・即収入が増える可能性 ・キャリアアップできる | ・給与や待遇の相場感がわかる ・比較材料が増える ・転職すべきか判断できる |
デメリット | ・職場環境が合わない ・人間関係がわからない ・給与・条件が期待と違うリスク | なし |
生活への影響 | 職場を実際に変える=生活に直結する | 求人を見たり話を聞くだけ=今の生活に影響なし |
判断の根拠 | 自分の経験や直感のみ | 客観的なデータや数字 |
結論 | 慎重に選ぶ必要あり | 動くだけで価値がある(=ノーリスク) |
現職と他所を比較した時、自分の待遇の良し悪しがわかります。
まずは自分の立ち位置を見極めてから転職するべきかを検討しましょう。
2.複数登録して“比較”する
1社だけに頼ると、ノルマ型の担当に当たった時に情報収集する事もストレスです。
複数登録すれば、自然と「キャリア支援型担当」と「ノルマ型担当」が浮き彫りになり、より精度の高い情報が得られます。
2〜3社の複数登録がオススメです、多すぎると逆に情報の整理ができなくなります。



最終的には「自分を理解してくれる担当」だけを残せばOKです。
”転職の主導権は常にあなたにある”この意識を持つだけで、不安は大きく減ります。
3.求人を押し込まれたら「理由」を聞く
ノルマ型担当とキャリア支援型担当を見極める手法が簡単です。
”なぜその求人を提案したのか?”を聞いてください。
- この求人以外、あなたの条件に合うものはない
- 絶対に応募した方が良い
- 法人、事業所側が面接したいと言っている
上記のような根拠の薄い返答してくる転職エージェントはノルマ型担当である可能性が高く注意が必要です。
逆にキャリア支援型担当は以下のような具体的な理由を語ってくれます。
- あなたの◯◯の経験が活かせて、希望条件であった□□も満たせる
- 職歴からのスキル・知識も活かせて、先を見据えた時に◯◯の役職が狙える
- あなたの介護観を聞き、条件にも合っていたので選択肢に入れた
エージェントが成績目的で求人をすすめている場合、根拠は求人票の条件だけにとどまりがちです。
「理由を聞く」だけで担当者の質を見極められます。
4.連絡頻度は自分でコントロールする
しつこいと感じるケースは主に初回連絡に応答しないと起こります。
前述している通り、他社よりも早く求人を見せたいため初回電話は多くなります。



初回は素早く対応して条件や要望を伝える事が重要です。
初回電話に応じれば、以降の連絡はメールやLINEでやりとりできます。
それでも電話がしつこいと感じたら、遠慮なく担当交代や他社利用に乗り換えましょう。
要望に柔軟に応えてくれるかどうかで、あなたとの相性もわかります。
5.介護職が転職失敗しないための“良いエージェントの見極め方”
転職エージェントにも「当たり」と「ハズレ」があります。
担当者次第で転職の結果が大きく変わるのは、元エージェントとして痛感してきました。
ここでは、良いエージェントと悪いエージェントの特徴を比較してみます。
悪い転職エージェント | 良い転職エージェント |
---|---|
高圧的/横柄な態度 | 低姿勢で丁寧な対応 |
話を聞いてくれない | こちらの希望をじっくり聞く |
求人の質が微妙 | 求人の質が高い |
返答が遅い/雑/同じ質問の繰り返し | メールや電話の反応が良い/人間味がある |
求人票の情報しか持っていない | 内部情報を知っている |
応募を急かしてくる | 応募先を選ばせてくれる |
もし“悪いエージェント”に当たったと思ったら、そのまま任せる必要はありません。
他社エージェントと比較して、自分に合う担当を選び直せばOKです。
介護職の転職失敗を防ぐカギは「情報をもらうだけ」


介護職にとって「転職=失敗するかもしれない」という不安はつきものです。
新しい職場の人間関係や労働条件が合わなかったり、思っていた仕事内容と違ったりする可能性はどうしてもゼロにはできません。
しかし「転職活動=情報収集」そのものにリスクはありません。
求人を眺めたり、エージェントに相談したりするだけなら、今の職場を辞める必要はないからです。
むしろ情報を集めることで、次のようなメリットがあります。
- 介護業界の給与相場や待遇の基準がわかる
- 入職者、退職者の声を判断材料にできる
- 「転職すべきか」「まだ続けるべきか」を冷静に判断できる
転職に迷っているときは「辞める」ではなく、「情報を得る」から始めればいいのです。
行動しなければ、今の不満は変わりません。
ですが情報を集めるだけならノーリスク。
勇気が出ないときこそ、まずは“話を聞いてみるだけ”で十分です。
口コミや体験談も参考にしよう【介護職が使えるサイト3選】


エージェントや求人票だけでは見えない部分も多く、信憑性に不安が残ります。
そこで、現役で働く人・退職者した人の口コミや体験談を集めたサイトをチェックすることをおすすめします。
以下は、介護職が特に参考にできる口コミサイトです。
サイト名 | 特徴 | 口コミ総数 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|
![]() ![]() スタッフボイス | 労働条件・人間関係・職場の雰囲気など、求人票に書かれていないことがわかる | 総件数は非公開。施設ごとに口コミ閲覧可能 | 気になる施設をピンポイントで調べたい人 |
![]() ![]() メディコ | 無資格・初心者・医療併設施設など経験が浅い人や特定の設定で働く人の声が見れる | 東京都×介護職(無資格)で 272件 | 未経験や資格が浅くて不安な人 |
![]() ![]() ケアハンティング | 夜勤・残業・働きがいなどリアルな現場のギャップを知りたいときに | 「現場環境」関連口コミ4万件超 | 職場環境の“生の声”を重視したい人 |
エージェントの情報+口コミサイトの声をあわせてチェックすることで、「求人票からでは見えない情報」と「求人票の口コミの相違」が見えてきます。
- 求人票「人間関係が良くアットホームな職場」→口コミ「陰口や悪口ばかりでウンザリ」
- 求人票「残業はほぼなし」→口コミサイト「定時で上がれない」
- 求人票「定着率の高い職場」→口コミ「お局様が残り、新しい人は辞めていく」
ただし、口コミサイトへの投稿内容は個人的な意見でもあります。
同じ内容の口コミの多さや少なさも判断の材料になりますが、あくまで補完する目的で使用する事がオススです。
求人票やエージェントからの情報+口コミサイトの投稿を照らし合わせて、矛盾点がないかを確認しましょう。
特に「人間関係」「残業」「離職率」はしっかり情報収集を行うことで転職失敗を防ぐ大きなヒントになります。
まとめ:転職エージェントからの情報収集はノーリスク
転職そのものにはリスクがありますが、情報を集めるだけならリスクはゼロ。
求人を眺めたり、エージェントに話を聞いたり、それだけでも大きな価値があります。
良く【やらない後悔よりやって後悔】と言いますが、転職でこの言葉は通用しません。



後悔したら転職は失敗です。成功しなければ意味がないです。
成功のためにも情報を集めましょう。
- 介護業界の給与や待遇の相場感がわかる
- 入職者、退職者の声を判断材料にできる
- 今すぐ動くべきか、続けるべきかを冷静に判断できる
勇気が出ないときこそ、「情報をもらうだけ」でいいのです。
行動しなければ、今の不満は変わりません。「情報をもらうだけ」ならノーリスク。
不安で足踏みしているなら、まずは登録して話を聞いてみる。
それだけで視野が広がり、「自分にとって本当に良い選択」が見えてきます。
転職を決めるのはその後で十分です。
ここまで解説してきた通り、介護職の転職は「情報をもらうだけ」ならノーリスク。
しかし、実際に登録するとなると「どのエージェントが自分に合うのか」迷いますよね。
そんな方のために、元エージェントの視点で7社を比較したランキング記事をまとめています。
▶【一覧で比較】介護職向けおすすめ転職エージェントサイト【7厳選】
\それぞれの特徴や向いている人を整理しているので、気になるサービスが必ず見つかるはずです。/


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