「介護福祉士まで取るぞ!」
そう思っていたのは、たしか1年目か2年目の頃。
でも、毎日の業務に追われていると気づけば受験は後回しに。

「なくても困らないし…」
・勉強の時間も取れない。
・合格しても、本当に待遇が良くなるかもわからない。
そんなふうに思って、介護福祉士という言葉が、少しずつ遠ざかっていませんか?
私自身は養成校で介護福祉士を取得しましたが、これまで多くの現場職や転職希望者と関わる中で、
「働きながら資格を目指すこと」の大変さ、その先にある価値を何度も見てきました。
この記事では、「介護福祉士って本当に必要?」と迷っていた人が一歩を踏み出せた理由、
働きながら合格するための具体的な勉強法、そして資格取得後に起きた変化を紹介します。
結論から言えば、介護福祉士は、ただの“資格”じゃなく、働き方と未来を変える一歩です。
この記事を読んだあなたには、”自分なりの一歩”が見えているはずです。
介護福祉士とは?取得の意味と3つのメリット
「介護福祉士」とは、国家資格を持った介護の専門職です。
介護の知識と技術を公式に認められた存在であり、福祉業界における【プロの証】ともいえます。
特に、特別養護老人ホームやグループホーム、在宅介護の現場では、介護福祉士がリーダーや中心的な役割を担うことも多く、単なる「現場の一員」から「チームをまとめる存在」へと立場が変わるきっかけにもなります。
現場で求められる介護福祉士の役割とは?
介護福祉士になると、単にケアを行うだけでなく、下記の役割も求められるようになります。
- ケアの質を高めるためのアドバイス
- 後輩スタッフへの指導・育成
- 多職種(看護師・ケアマネジャーなど)との連携調整
- 利用者さんやご家族への説明責任や相談支援
つまり、現場を回す役割も、自然と増えていきます。
これを聞いてプレッシャーに感じるかもしれませんが、裏を返せば、「頼られる存在」「必要とされる存在」になれるということでもあります。
介護福祉士を取るとどう変わる?3つの具体的なメリット
実際に、介護福祉士資格を取得すると、次のような大きなメリットを得ることができます。
1. 収入アップにつながる
資格手当がつく施設も多く、月5,000円〜10,000円程度のプラスが期待できます。
また、昇格・昇給の条件に「介護福祉士資格保有」が必須となっている場合もあります。
2. 転職・キャリアアップに強くなる
求人票を見ればすぐにわかります。「介護福祉士限定」の高待遇求人は非常に多いです。
資格があるだけで選択肢が広がり、年収アップ・日勤常勤など希望の働き方にも一歩近づけます。
3. 職場での信頼・評価が変わる
無資格や初任者研修修了だけのスタッフと比べ、「この人は専門性を持っている」「頼れる存在だ」と認識されやすくなるのも大きな変化です。
発言権が増えたり、後輩指導を任されるチャンスも広がります。
介護福祉士がないまま働くと、どこで困る?
「今のままでも困ってないし…」と思っていると、気づかないうちに次のようなリスクが積み重なっていきます。
- 収入が頭打ちになる
- キャリアアップの道が閉ざされる
- 新人指導や役割を任されづらくなる
- 転職時に希望条件を選べない
特に、40代以降になってから「やっぱり取っておけばよかった…」と、あとから悔やむ声を、私は何度も耳にしてきました。
だからこそ、今のうちに【未来への選択肢】を広げる行動をしておくことが重要です。
資格が未来を変える理由
介護福祉士は、ただの“資格”ではありません。
これから先、もっと自由に、もっと自分らしく働くための“未来を変えるパスポート”です。
取るかどうか迷っているなら、少しでも早いタイミングで、自分自身のために動き出してほしいです。

この記事では、そんな想いで、介護福祉士を目指すあなたを応援していきます。
介護福祉士が「未来を変える資格」と言われる理由
「このままじゃ、いつまで経っても変わらない。」
現場で働きながら、そんな焦りを感じる人を何度も見てきました。
私は学生時代に養成校で介護福祉士を取得しました。だから、働きながら勉強と両立する苦労は経験していません。
それでも、介護職として現場に立つ中で、そして転職支援に関わった中で、「働きながら資格を目指す人たちの大変さ」をずっと見てきました。
資格の有無で未来は変わる
求人票を見ればすぐに気づきます。
- 「介護福祉士限定・月給26万円〜」
- 「夜勤なし・介護福祉士優遇」
- 「リーダー職募集(要介護福祉士)」
介護福祉士の資格があるかないかで、働き方の選択肢も、スタートラインも、全く違います。

どんなに現場で頑張っていても、資格がなければ、「いつかは限界がくる」という現実を、私は何度も見てきました。
動けなかった人が後悔する瞬間を、何度も見た
忙しさを理由に、「今じゃなくていい」と受験を先延ばしにしてきた人たちは多いです。
そんな人たちが、転職やキャリアアップを考えたときに
「あのとき取っておけばよかった…」と、口を揃えて後悔する瞬間を何度も見ました。

そのたびに思います。「今動かなければ、未来は変わらない。」んです。
あなたにも、未来を選ぶ力がある
- 勉強する時間なんてない
- 資格がなくても何とかなってる
- 今さら頑張る自信がない
今、上記のように思っていませんか?
介護福祉士は、あなたの未来を変えるための“武器”になる。
資格は、「努力した人」だけが手に入れられるチャンスです。
そして、今よりもっと自由に、自信を持って働ける未来へのパスポートでもあります。

今この瞬間が、あなた自身の未来を選べるタイミングかもしれません。
介護福祉士の取り方!費用・資格条件・合格率まとめ

「介護福祉士を取りたいけど、働きながらって本当にできるのかな…」
そんな不安を感じるのは当然です。現場は忙しく、体力的にも精神的にも余裕がない中で、勉強時間を確保するのは簡単なことではありません。
ここでは、働きながら介護福祉士を目指すために知っておきたいリアルな情報をまとめました。
働きながら介護福祉士を目指すには?
まず大前提として、介護福祉士試験を受けるには実務経験3年以上+実務者研修修了が必要です。
つまり、現場での経験を積みながら、並行して実務者研修を修了している人が受験資格を得られる仕組みです。
このため、働きながら目指すのが普通の流れになっています。
受験者の大半が、仕事を続けながら勉強しているのが実態です。
費用はどれくらいかかる?
介護福祉士の国家試験を受けるには、以下の条件を満たす必要があります。
「現場での経験を積みながら、並行して実務者研修を修了しておくこと」が受験の前提になります。
そのため、費用も【実務者研修の受講料】と【国家試験の受験料】が主な内訳となります。
介護福祉士取得にかかるお金は、大きく分けて次の2つです。
- 実務者研修の受講料:約10万〜20万円
- 国家試験の受験料:18,380円(令和6年度)
おおよそ12万〜22万円程度の費用がかかります。
※ただし、自治体の補助金制度や職場の資格取得支援を使えば、自己負担をかなり減らせるケースもあります。
【費用を抑える裏技】
- ハローワークの職業訓練を利用する
- 資格支援のある職場に転職する
- 通信制+スクーリング少なめのコースを選ぶ
お金がネックで諦めるのはもったいないので、まずは補助金や助成制度を調べることをおすすめします。
合格率はどれくらい?働きながらでも受かるの?
介護福祉士国家試験の合格率は、ここ数年約70%前後で推移しています。
【参考データ】
第37回(令和6年度)
・受験者数:75,387人
・合格者:58,992人
・合格率:78.3%
引用:厚生労働省【第37回介護福祉士国家試験合格について】
(第36回・令和5年度)
・受験者数:74,595人
・合格者:61,747人
・合格率:82.8%
引用:厚生労働省【第36回介護福祉士国家試験合格発表】
一見すると「簡単そう」と思うかもしれませんが、受験者のほとんどが実務経験3年以上+実務者研修修了済みのプロ集団です。
つまり、決して油断できる試験ではないということ。
働きながら合格を目指すには、効率的な勉強スケジュールが欠かせません。
働きながらでも介護福祉士は目指せる。ただし準備は必須
介護福祉士は、働きながらでも十分に目指せる資格です。
実際に、ほとんどの受験者が現場で働きながら挑戦しています。
ただし「何となく」ではなく、「受かるための計画」と「日々の積み重ね」が必要です。
次のパートでは、夜勤明けでも勉強を続けた私の具体的な勉強法とスケジュール管理術を紹介します。
「忙しい私にもできるかも」と思ってもらえるはずです。
夜勤明けでも続けられる勉強習慣

「忙しいのに、勉強なんて無理だよ…」
そう思うのは当然です。
介護現場の仕事は、体力も気力も消耗します。
特に夜勤明けなんて、机に向かう気力すら湧かない日もあるでしょう。
でも実際には、限られた時間を上手に使って合格をつかんでいる人たちがたくさんいます。
ここでは、忙しい中でも合格を勝ち取るために有効だった勉強法を紹介します。
「毎日ちょっとだけ」を徹底する
一番効果的なのは、一度にたくさんやろうとしないことです。
- 「今日は5分だけ過去問を解く」
- 「電車の中で2問だけ解説を読む」
- 「お風呂に入りながら用語カードを1枚だけ見る」
上記のように“スキマ時間でコツコツ積み重ねる”ことが、実は一番の近道です。
ポイントは「疲れた日でもゼロにしないこと」
ゼロの日が続くと、リズムが崩れてしまいます。5分でも、1問でもいい。毎日何かに触れることを意識しましょう。
夜勤明けの日こそ「超低ハードル勉強」
夜勤明けにがっつり勉強しようとすれば、挫折するリスクが高まります。
そこでおすすめなのが、夜勤明け専用の超軽いメニューを用意しておくこと。
たとえば私が実践したのは下記のようなメニューです。
・1問だけ○×問題を解く
・1ページだけ教科書を読む
・YouTubeで介護福祉士対策動画を10分見る
「えっ、これだけでいいの?」と思うくらい軽くてOK。
とにかく勉強を生活の一部にすることが最優先です。
スケジュールは「逆算」してざっくり立てる
介護福祉士試験は、毎年1月下旬に行われます。
逆算して、この大まかなスケジュールだけは立てておきましょう。
・いつまでに過去問を一周するか
・いつから模試・直前対策に入るか
おすすめは、「9月までにインプット完了 → 10月〜1月は過去問演習・アウトプット中心」の流れです。
細かい計画を立てすぎると挫折するので、ざっくりしたマイルストーンだけ決めておき、日々は柔軟に動くイメージでOKです。
おすすめ勉強ツール
忙しい介護職におすすめなのは、手軽に使えるツール学習です。
- 【過去問アプリ】移動時間にサクッと問題演習できる
- 【YouTube講義】疲れた日は動画を流し聞きでもOK
- 【一問一答本】5分あれば1ページ進められる
特にスマホアプリとYouTubeは、体力がない日でも「ながら学習」ができるので強い味方になります。
「一人じゃ進まない」と感じたら、講座受講も選択肢に
もし、下記のように感じていたら、思い切って講座を受けるのもひとつの手です。
実際に、私もケアマネ試験のとき、実費で講座を受講しました。
そして、それが合格にぐっと近づいた一番の要因だったと今でも思っています。
なぜなら、プロの講師が明確に教えてくれたからです。
「自分じゃ気づけないつまずきポイント」
「重要な科目ごとの整理」
一人ではモヤモヤしていた理解が、講座を受けたことでスッと整理され、勉強が一気にラクになった感覚を今でもはっきり覚えています。
介護福祉士の受験でも同じです。
・一人で進められない
・何度勉強しても頭に入らない
そんな壁にぶつかったときは、自己投資として講座を活用することも検討してみてください。
「受かるために何が必要か」をプロから学ぶのは、大きな武器になります。
完璧を目指さなくていい。「続けること」が勝ち
働きながら介護福祉士を目指すなら、完璧を目指すより、とにかく続けることが重要です。
- 疲れている日もゼロにしない
- 1問だけでもOK
- 毎日「合格への小さな一歩」を積み重ねる
上記の意識を持つだけで、合格の確率はぐんと上がります。

がんばるあなたに、未来の自分が必ず感謝する日がきます。
介護福祉士取得でどう変わる?収入・キャリアのリアル体験談
私は、学生時代に養成校で介護福祉士を取得してから、現場に出ました。
現場で感じたのは「介護福祉士を持っていることが、自分の働き方を支えてくれていた」という事実です。
私が現場や転職支援の経験を通じて感じた、介護福祉士の持つ力についてお話しします。
資格があると「チャンスを広げる信頼」が得られる
介護現場には、無資格や初任者研修だけでも、毎日全力で支えている素晴らしい仲間がたくさんいます。
私自身、現場でそういう人たちに何度も助けられてきました。
ただ、介護福祉士という国家資格を持っていると「知識・技術を一定以上習得している」という公式な証明になるため
・ケアの提案を受け入れてもらいやすくなったり
・家族対応やカンファレンスの場で発言する機会が増えたり
“チャンスを広げるための信頼”を得やすくなると感じます。
資格がなくてもできることはたくさんあります。
でも、介護福祉士という資格は、「自分の努力を見える形で支えてくれる」武器になってくれると、私は実感しています。
現場で「任される役割」が違う
無資格や初任者研修だけのスタッフに比べると、介護福祉士を持っている人には、早い段階から、より重要な役割が任される場面が多くありました。
- 新人指導
- カンファレンスでの意見出し
- サービス担当者会議への同席
資格を持っていることで、「現場を動かす側」に立つチャンスが自然と広がっていったと感じます。
転職市場での「扱い」が圧倒的に違う
転職支援の現場でも、介護福祉士を持っているかどうかで、求人の紹介数も待遇もまるで違いました。
- 資格あり→「年収350万以上」「日勤のみ」など好条件
- 資格なし→「夜勤必須」「契約社員スタート」など厳しい条件
現場経験があっても、資格がないと選べる道が限られる現実を、私は何度も目の当たりにしました。
だからこそ、介護福祉士は“持っているだけで未来が広がる”資格だと、確信しています。
未来は自分で選べる!介護福祉士を目指すあなたへ

「忙しくて勉強する余裕なんてない」
「資格を取ったって、劇的に変わるわけじゃない」

そう思うのは、自然なことです。私も、現場で同じように迷いながら働く人たちを、何度も見てきました。
それでも一歩踏み出した人たちは、確実に未来を変えてきたのも事実です。
たとえば
・給与明細を見たとき
・新人指導を任されたとき
・転職先の選択肢が広がったとき
「あのとき、勇気を出してよかった。」きっと、心からそう思える日がきます。
介護福祉士は、今のあなたを支え、未来のあなたを守る武器です。
小さな一歩でかまいません。
あなたの未来を、今日から少しずつ変えていきましょう。
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