【時給が高い3つの理由】夜勤専門の重度訪問介護【非常勤・パート限定】

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耳よりな情報を他事業所の関係者から得たため発信します!今回の内容は夜勤を専門とする非常勤ヘルパーさんからの情報です!

またその夜勤専門ヘルパーさんを導入する家族より、各社の時給実態を聞く事も出来ましたのでお届けします!

たけださん
たけださん

どんな情報か早く教えて〜!

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【結論】1時間1800円以上の時給も!稼げます!

私が話を聞き確認したのは3事業所。都内でしたが1800円〜2300円程の時給で募集がありました。

下記で解説をしますが、時給が高い理由は

  • 訪問介護は他種別の事業と比較して高い処遇改善加算率がある事。
  • 夜間の算定額が高い事、夜勤手当が1夜勤つく事
  • 利用者からのニーズも高く事業所が増え、事業者間で時給の競争化している。

高時給の背景には介護士不足の解消を目指し他社よりも時給を上げて人材集めを行う競合が広がりつつあるようです。

なぜこんなに稼げるのか?時給が高い3つの理由!

積まれた硬貨と降り注ぐ硬貨

なぜ時給がこんなに高いのか?3つの理由を詳しく解説します。

訪問介護の処遇改善加算の率が高い

訪問介護>入所施設>通所介護(デイサービス等)という順で処遇改善加算の加算率が高いです。

処遇改善加算の加算率が高いという事は、一回の支援で得られるお給料がプラスαで加算されていくという事です。

現場介護士は軽視しがちですが、この処遇改善加算が意外と大きく給与に反映されます。

夜間支援の算定額は日中帯より高い+夜勤手当付き

「22:00〜5:00の間は深夜給」としっかり謳っているところもあります。

深夜給であると時給は2000円を超えてきます。

ただし、22:00〜5:00以外の夜間給は1600円程度で時給を設定している事業者もあります。

訪問介護は支援を行う時間帯が、夜間や早朝・深夜なのかで基本単位にプラスで早朝夜間・深夜加算という物がつくためです。同じ利用者に行う支援でも、支援を行う時間帯で得られる単位数が大きく上がり、時給アップに繋がっています。

夜勤手当ですが、施設夜勤と異なり一回の夜勤に対して夜勤手当が支給されます。

施設では1ヶ月分決められた夜勤手当が支給されるのに対して、訪問介護の夜勤手当は一回の訪問に対して支給されます。夜勤で訪問すれば訪問しただけ夜勤手当がつく事になります。夜勤手当の支給額も事業所によって異なるため、確認が必要です。

参入事業者が増えてきて競争化による時給アップ

私が実際にお話を聞いた夜勤専門のヘルパーさんは、2箇所の事業所に登録を行い仕事を受けていました。

理由は【事業所によって時給が違うから】。各事業所で介護士という人材を集めるために、障害福祉サービスで決められている単位に加えて、時給をさらに上げるため、事業所からプラスで持ち出しを行って時給アップを行っている所があるためという理由でした。

実際のところ、訪問介護で働いていると「夜間から朝まで通しで働けるヘルパーさんはいますか?」という問い合わせも少なからずあります。事業所が増えているという事は、利用者からのニーズが増えているという事です。

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ネット検索で実際にあった東京都の求人情報を参考に、下記シュミレーションをします。

時給勤務時間勤務日数夜勤手当一回あたりの給与
1800円7時間週1回5,000円17,600円

週一回なので1ヶ月間で4回働くと【7万400円】です。週2回だと16万円…すごい金額です。

また、施設系の夜勤と比較したときに大きな差になるのが夜勤手当です。

施設系はひと月で夜勤手当1万〜2万円。対して訪問の夜勤は1訪問につき支給されるところが多いようです。

【注意】今回の記事は【非常勤・パート勤務】前提の話

今回の内容は正社員希望向けではなく、非常勤・登録ヘルパー向けです。

なぜなら、非常勤の方が稼げるからです。もちろん、夜勤専門の事業所で正社員として働けば、日勤帯の事業所で働くより稼げます。ですが、今回注目して欲しいのは非常勤ヘルパーとして働くケースです。

求人状況としても正社員より非常勤の採用に力を入れている事業所が多いです。

そもそも重度訪問介護ってなに?

重度障害のある利用者様のご自宅に訪問して支援を行います。似たサービスで【訪問介護】がありますが、こちらは介護保険を主に扱っており、重度訪問介護は【障害福祉サービス】になります。

重度訪問介護の対象者は、重度の肢体不自由・知的障害・精神障害があり常に介護を必要とする方々です。その方々に対して、生活全般について介護サービスを手厚く提供することで、常に介護が必要な重い障害がある方でも、在宅での生活が続けられるように支援を行うものです。

具体的には脊髄損傷、脳性まひ、筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィーといった疾病をお持ちの方々が利用されています。介護だけでなく、経管・経鼻栄養や喀痰吸引などの医療面での支援も必要とする利用者様への支援になります。

必要な資格は「重度訪問介護従業者養成研修」

※初任者研修修了者・実務者研修修了者・介護福祉士のいずれかの資格をお持ちの方は必要ありません。

介護の資格をお持ちではなく、重度訪問介護で働きたいと考える方については【重度訪問介護従業者養成研修】の受講が必要になります。重度訪問介護従業者養成研修は介護系の資格・経験がなくでも受講が可能です。

受講時間は全40.5時間。基礎課程、追加過程、総合過程の3つをそれぞれ受講します。

東京都で調べたところ費用は高くても35,000円程。安いと無料で受講できるところもあります。ただし、安く学べる所では、基礎と追加の過程までしか実施されないところもあります。受講する際は学習過程がどこまでなのかも合わせてチェックしましょう。

都道府県から指定を受けている事業所で受講が可能であり、そのまま事業所に入職される場合、無料になるといったケースもあります。

基礎過程

区分科目名時間数
講義重度の肢体不自由の地域生活等に関する講義2時間
講義基礎的な介護技術に関する講義1時間
実習基礎的な介護と重度の肢体不自由者とのコミュニケーションの技術に関する実習5時間
実習外出時の介護技術に関する実習2時間
10時間

追加過程

区分科目名時間数
講義医療的ケアを必要とする重度訪問介護利用者の障害及び支援に関する講義4時間
講義コミュニケーションの技術に関する講義2時間
講義緊急時の対応及び危険防止に関する講義1時間
実習重度の肢体不自由の介護サービス提供現場での実習3時間
10時間

総合過程

区分科目名時間数
講義重度の肢体不自由者の地域生活等に関する講義2時間
講義基礎的な介護技術に関する講義1時間
講義コミュニケーションの技術に関する講義2時間
講義喀痰吸引を必要とする重度障害者の障害と支援に関する講義・緊急時の対応及び危険防止に関する講義①3時間
講義喀痰吸引を必要とする重度障害者の障害と支援に関する講義・緊急時の対応及び危険防止に関する講義②3時間
演習喀痰吸引等に関する演習1時間
実習基礎的な介護と重度の肢体不自
由者とのコミュニケーションの技術に関する実習
3時間
実習外出時の介護技術に関する実習2時間
実習重度の肢体不自由者の介護サービス提供現場での実習3.5時間
20.5時間
3過程合計40.5時間

出典【厚生労働省】

夜勤専門の訪問介護で非常勤として働くメリット・デメリット

天秤

さて、働くことを具体的にイメージするためにも、メリットとデメリットについて考えていきます。

メリット3つ

高収入

常勤は固定給となりますが、非常勤ヘルパーは語弊を恐れずに言えば、「働けば働いた分だけ稼げる!」と言えます。

介護業界ではトップレベルの時給だと思います。

仕事のペースがゆっくり

施設とは違い、訪問介護の夜勤は利用者一人の人に付きっきり。

同じ夜勤でも仕事量は段違いに少ないです。

早番遅番など施設のシフト勤務と異なり、一定の生活リズムを保てる。

「人手不足で夜勤が連勤なんだよね…」と言った悩みは解消します。

なぜなら働き方は自分で選べます。施設シフトで組まれてしまうと断り憎いですが、あらかじめ夜勤は1週間に一回!など決めておくと良いです

デメリット3つ

体調管理が難しい

ゆったりとした時間が流れていたとしても、夜間に長時間支援をするため、体力的な負担は大きいでしょう。

また昼間寝て、夜中に起きてしまうリズムとなり、昼夜逆転によって日中の行事に参加しにくくなる、スケジュール管理が難しくなるという点もあるでしょう。

私自身の話で言えば、施設夜勤が体力的に辛く昼間寝て、夜に起きてしまう昼夜逆転生活が苦しくて施設を退職した経緯があります。体力に自身があり、自分自身の睡眠時間をコントロール出来る人には苦にならないでしょう。

利用者さんとのコミュニケーションが難しい

夜間帯に介護士を利用する利用者は難病等による重度障害をもっている方がほとんどです。具体的にはALS、筋ジストロフィー、多系統萎縮症が私の周りにいる夜間訪問を使っている利用者さんです。

言葉でコミュニケーションが取れず、意思伝達装置や文字盤を使ったり、視線や表情でコミュニケーションを図る方がほとんどです。

その方独自のコミュニケーション方法に慣れるという所で最初に苦労するかも知れません。

一人のため判断能力が問われる

夜間に限らず、訪問介護は現場で一人です。そして、利用者さんはコミュケーションが難しく、医療ケアニーズが高い方が利用しています。突発的な事故、些細なミスでトラブルになる事が多いです。

どんな仕事でも同じですが、確実に一つづつ確認しながら支援する事が大切です。

また、在宅で医療ケアニーズがあると言う事は、ほぼ間違いなく訪問診療サービスを使っています。緊急性が高い状況になった場合、訪問診療の先生に電話をして指示を仰ぐ態勢が構築されている可能性が高いです。

緊急時の初期対応などは必ず学んでおくべきです。

まとめ

介護士さんの多くが「人間関係」と「お給料」で悩まされています。紹介させて頂いた重度訪問介護では、この両面の問題がクリアできます。

ただ、「訪問介護はちょっと…。」「人の家に上がるのは苦手。」と思う介護士さんが多くいるのも事実です。しかし、経験をしていないのに苦手意識を持つのはもったいないです。見学だけでも可能な重度訪問介護事業もあります。まずは一歩踏み出して、見学からしてみてはいかがでしょうか?その上で苦手である事が変わらなければ無理をする必要はありません!

その一歩が、今の悩みを解決する一歩になるはずです。良い介護士キャリアの参考になれば幸いです。

朝ぼらけ運営者:べるべ
この記事を書いた人
berube002

◼️記事を書いている人は?
【べるべ】

◼️何をしている人なの?
【介護福祉士として現場一筋15年】

◼️今は何しているの?
【訪問介護事業所でサービス提供責任者しています。】

◼️どこから情報を得ているの?
【介護現場、他職種、行政が実施する研修、厚生労働省からの通知などなどの鮮度の良い情報をお届けします。】

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