「小規模多機能型居宅介護ってどんなサービスなんですか?」「色々なサービスを組み合わせているのは知っているけど、具体的なことはわからない」
そんな人に向けて、今回は小規模多機能型居宅介護について紹介します。
【これが結論】小規模多機能型居宅介護サービスとは?
訪問介護(利用者宅へ介護士が訪問して行う支援)
通所介護(施設への通いによる支援)
短期入所介護(施設での短期間の宿泊)
これら3つを支援を一つの事業所が一元的に提供するサービスです。
詳しく解説していきます。
提供されるサービスは4種類
利用者の個別の状態に合わせて最適な支援を計画、立案を行う。
利用者の自宅へ介護士が訪問。食事や入浴、排泄といった支援を利用者宅で提供。
施設への送迎、健康チェック、入浴や食事、排泄といった介助、レクリエーションなどのサービス提供。
数日といった短期間の宿泊。数週間という長期宿泊も可能。施設という場所で生活に必要な多様なサービスを提供。
ここまでは調べることで出てくると思いますが、なかなかイメージが出来ませんよね。
小規模多機能型居宅介護と通常サービスの違い
利用者は自宅に住みながら、通所や短期入所を利用できます。利用者が契約を行っているのは1事業所のみ。通常サービスと比較してみます。
通常のサービス | 小規模多機能型居宅介護 | |
訪問サービス | 支援時間・回数・内容が決まっている | 支援時間・回数・内容が個人の希望に合わせて利用できる |
通所サービス | 朝〜夕方までの一日コースが多い | 希望する必要な時間のみ利用できる |
短期入所 | 事前予約を行い利用日数を決める | 緊急時など柔軟な利用が可能 |
柔軟な対応や回数制限はなし!しかし、利用者の定員がある。
小規模多機能型居宅介護では、利用者の定員が定められています。定員数は29名以下です。
- 1事業所の登録定員利用者数:29名以下
- 1日あたりの通所サービスの定員利用者数:15名以下(一定条件を満たせば18名以下)
- 1日あたりの短期入所の定員利用者数:9名以下
各サービスの利用者の定員が少ないため、柔軟な対応や回数制限がないというメリットがあるサービスです。
具体的な仕事内容
訪問サービス
通常の訪問介護では利用時間や利用回数に制限があり、訪問して行う支援内容にもしっかりと決まりがあります。対して、小規模多機能型居宅介護では、利用回数や時間に制限はありません。通常の訪問介護では出来ない「安否確認のみ」や「話を聞くだけ」といった支援も行えます。加えて、服薬介助や入浴支援、食事介助など通常の訪問介護で行う支援ことを提供することもできます。
通所サービス
通常のデイサービスと大きな違いはありません。送迎・健康チェック・入浴・食事・排泄・レクリエーションなどになります。
短期入所介護
利用者が希望する一晩〜数日、数週間など長期宿泊も可能です。
働く前に考えて欲しいメリット・デメリット3つ
幅広い業務内容でスキルアップが見込める。反対に、覚えることは多く大変。
一つの事業所で【訪問サービス】【通所サービス】【短期入所介護】の3つまとめて経験することが出来ます。介護の経験値は間違いなく上がるでしょう。反対に言えば、3つまとめて業務を行うため覚えることが多いでしょう。
必須資格はない。しかし、未経験者は慣れるのに時間を要する。
働く上で必須資格というものはありません。ただし、利用者の移動に自動車を利用することが多いため、普通免許の資格があると良いでしょう。【訪問サービス】【通所サービス】【短期入所介護】それぞれ覚えることがあり、業務を覚えて慣れるのに時間を要するでしょう。
登録利用者は29名以下。顔なじみの関係性が作れる。反対に関係がこじれると厄介。
小規模であるがために手厚いサービス提供ができます。職員間の距離も近く関係性の構築には時間があまりかからないかも知れません。反対に、一度人間関係でトラブルが発生すると小規模であるがために異動など難しく、ぎくしゃくした相手と顔を合わせる機会を減らすということも難しいでしょう。
小規模多機能型居宅介護の給料は?
基本給 | 手取り | |
東京都 | 27万5千円〜38万円 (夜勤手当など各種手当含む) | 約21万円〜30万円 |
大阪府 | 30万〜41万9千円 (夜勤手当など各種手当含む) | 約30万円〜31万8千円 |
愛知県 | 22万7千円〜39万4千円 (夜勤手当など各種手当含む) | 約17万円〜30万5千円 |
以上、参考になれば幸いです。最後までお読み頂きありがとうございました。
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