※この記事では、転職の準備や成功法ではなく
“実際に介護職として働いていた私が、どんな気持ちで転職を決めたのか”に焦点を当ててお話ししています。
体験ベースで書いていますので、「転職のリアル」が気になる方にこそ、読んでほしい内容です。
転職は逃げじゃない。「自分を守る選択肢」
転職は「誰かの期待を裏切ること」ではありません。
むしろ、自分を大事にすることで、もっと優しく、もっと誠実に働けるようになる“選びなおし”なんです。
誰かのために頑張れるあなたこそ、まず自分を大切にして
介護の現場は、あなたのように“人のために動ける人”に支えられています。
だからこそ、まずはあなた自身が「元気であること」が、何より大切です。
あなたの笑顔は、利用者さんにも、ご家族にも、きっと伝わります。
あなたが無理をせず働ける環境にいることが、巡り巡って誰かの幸せにもつながるんです。
「私より大変な人がいるし…」は、あなたを守ってくれない
介護の現場には、いつも“もっと大変な誰か”がいます。
だから自分の苦しさを後回しにしがち。でも、こう考えてみてください。
あなたが倒れたら、その人たちを支えることすらできなくなるんです。
“自分の限界”を無視し続けることは、結果的に誰も守れなくなるリスクをはらんでいます。
「逃げ」ではなく、「選びなおし」
転職という選択肢に、まだ「逃げ」「甘え」というイメージを持っている人もいます。
しかしこれは違います。
転職は、あなたの命や生活、未来を守るための“手段”です。
- 自分に合った働き方を探すこと
- 無理のないシフトで暮らしを整えること
- 家族との時間を確保すること
それらは全部、「人生をより良くするための戦略」です。
一度きりの人生を、「消耗」ではなく「満足感」とともに過ごすために必要な選択です。
【“しんどい”は転職理由になる】
夜勤明けで帰宅して、少しだけ休もうと横になったら夕方だったという経験ありませんか?
慌てて生活リズムを整える。“休みのはずの日まで仕事の一部”になっていませんか?
3ヶ月「仕事行きたくない」と思い続けた日々
私は特別養護老人ホームで働いていた頃
早番・日勤・遅番・夜勤とシフトに振り回される毎日を送っていました。
中でもしんどかったのは、夜勤明けの翌日に早番が入っているパターン。
明けの日は“休み”のはずなのに、翌日の勤務のために睡眠時間を調整し、リズムを無理やり戻さないといけない。
それを私はずっと「仕事の一部」として受け入れていました。というより、それが“当たり前”だと思っていたんです。
介護業界って、他の施設の働き方を知る機会が少ないです。
だから、自分の職場のルールが“当たり前”と思い込んでしまいがちです。
そんなとき、先に辞めた元同僚から声をかけられました。
「だったら訪問介護においでよ!日勤だけだし、介護保険も詳しく学べるよ!」
“夜勤をいつまでも続けるのは難しい。でも、介護の仕事は好きだし、続けたい。”
そう考えたとき、介護保険を学びながらいずれ介護支援専門員として働ける道がある訪問介護は、前向きで現実的な選択肢に思えました。
退職を伝える罪悪感と葛藤
もちろん、心が揺れた瞬間もありました。
「なんで辞めちゃうの?」「信頼していたのに…」「勿体ないわよ!」
担当していた利用者さんやご家族に退職を伝えたときに言われて、自分も泣きそうになったのを今でも覚えています。
7年も関わっていたから、ただの“仕事”ではなかったのです。
たとえば
・便座の工夫やタイミングの把握で排泄が成功するようになった方、
・入居時には介護を拒否していたけど、声かけの工夫で介助を受け入れてくれるようになった方
その方たちの笑顔を思い出すと、「本当にこれでいいのかな…」と思う事もたくさんありました。
毎朝、「今日も仕事か…」と3ヶ月間思い続けたんです。
そんな思いが続くということは、もう自分の心と体が「限界だよ」ってサインを出していたんだと、今ならわかります。
「転職は逃げじゃなく、自分を守る手段だ」と。
そして転職を決めた朝、不思議と景色がきれいに見えました。
「あ、やっと自分のことを大切にできたかもしれない」って思ったんです。
転職を決めたときは、不安よりもむしろワクワクした気持ちのほうが強かったです。
けれど、人手不足で有給は3日しか使えず、残っていた有給はすべて捨てて退職しました。
エージェントとして知った“リアルな裏側”
訪問介護で働いたあと、私は介護職専門の転職エージェントに転職しました。
現場の経験を活かしながら、今度は“サポートする側”として、たくさんの介護職の転職をお手伝いしました。
その中で気づいたことがあります。
「転職に失敗してしまう人には、共通点がある」ということ。
そんな口コミがあるのも事実ですが、私がいた会社は“正直な紹介をする部署”だったと胸を張って言えます。
メリットもデメリットもきちんと伝えて、
「求職者に選んでもらう」ことを大切にするスタンスを貫いていた素敵な部署でした。
だからこそ、他の紹介会社を使った方からこんな話を聞いたときは驚きました。
エージェント側の伝え方に問題があるケースもあれば、施設側の都合のいい言い回しを、そのまま伝えてしまっていたパターンもありました。
こうした経験から私は、転職で失敗しないために「求職者自身ができること」を、はっきりと伝えることができます。
自分を大切にできる働き方は、誰かの幸せにもつながる
転職は「誰かの期待を裏切ること」ではありません。
むしろ、自分を大事にすることで、もっと優しく、もっと誠実に働けるようになる“選びなおし”なんです。
誰かのために頑張れるあなたこそ、まず自分を大切にして
介護の現場は、あなたのように“人のために動ける人”に支えられています。
だからこそ、まずはあなた自身が「元気であること」が、何より大切です。
あなたの笑顔は、利用者さんにも、ご家族にも、きっと伝わります。
あなたが無理をせず働ける環境にいることが、巡り巡って誰かの幸せにもつながるんです。
「私より大変な人がいるし…」は、あなたを守ってくれない
介護の現場には、いつも“もっと大変な誰か”がいます。
だから自分の苦しさを後回しにしがち。でも、こう考えてみてください。
あなたが倒れたら、その人たちを支えることすらできなくなるんです。
“自分の限界”を無視し続けることは、結果的に誰も守れなくなるリスクをはらんでいます。
「逃げ」ではなく、「選びなおし」
転職という選択肢に、まだ「逃げ」「甘え」というイメージを持っている人もいます。
しかしこれは違います。
転職は、あなたの命や生活、未来を守るための“手段”です。
- 自分に合った働き方を探すこと
- 無理のないシフトで暮らしを整えること
- 家族との時間を確保すること
それらは全部、「人生をより良くするための戦略」です。
一度きりの人生を、「消耗」ではなく「満足感」とともに過ごすために必要な選択です。
まとめ:自分の希望に正直であってほしい
介護の仕事って、本当にすごい仕事です。
誰かのために頑張れる。
人の役に立ちたいと思える。
そんなまっすぐな想いを持って働いている方が、このブログを読んでくれているのだと思います。
でも、だからこそ
自分の希望を後回しにしていませんか?
「夜勤つらいな」「もう少し休みがほしいな」と思っても、
「でも、私より大変な人がいるし…」って我慢してしまっていませんか?
【それって本当にあなたの人生を大事にできている状態でしょうか?】
あなたが心身ともに元気で、笑顔で働けること。
それは、これから出会う利用者さんやご家族の笑顔にもつながっていく。
だから私は声を大にして伝えたいんです。
“自分のために選びなおすこと”は、ワガママじゃない。
働き方を見直すことも、
職場を変えることも、
もっと言えば、生活を整えるために転職を選ぶことも、全部「自分を大切にする行動」なんです。
朝、ゆっくりと朝食をとってから出勤できる生活。
週に2回は家族そろってごはんを囲める。
そんな日々を、介護職として実現することは、きっと可能です。
たとえば
- 子どもと会話を交わしてから出勤できる朝
- 疲れ切って倒れ込む週末じゃなく、「おつかれさま」と言い合える夜
- 年末年始を家族と過ごせる安心感
介護職だからこそ、そんな毎日を叶えることは不可能じゃないです、
私自身が、それを選び直したひとりだから、そう言えます。
あなたの人生をより良くする一歩として、 このブログの情報が、少しでもお役に立てたら嬉しいです。
最後に、少しだけ“私の今”をお伝えさせてください。
転職してからは、朝は家族と一緒に朝ごはんを食べてから出勤できるようになりました。
夜勤がなくなって、週末には友人とごはんに行く余裕もできました。
日曜に「明日も仕事か…」と落ち込むことがなくなって、 休みの日を“ちゃんと休める”ようになったことが、何より大きいです。
もし今、あのときの私と同じように迷っている方がいたら
どうか“自分のために選びなおす勇気”を持ってください。
あなたの選んだ一歩が、これからの人生にきっとやさしく作用していく。
そんな未来を、私は心から願っています。
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