年も明け、みなさん新しい気持ちでスタートが出来ていますか?
今の職場、働いていてモヤモヤした気持ちになるの。
実はかなりの介護士さんが同じようにモヤモヤしているんだよ!
今年こそ不満の少ない職場で働きたい。年明け早々に職場で嫌な気持ちになったりしていませんか?安心してください、実は介護士のみなさんは同じような不満を抱えている方々が多いのです。
私が直に述べ100人以上の介護士さんたちに「今の職場の不満はなんですか?」と聞いて調査をしました。その結果をみなさんと共有します。
悩みはみなほぼ同じ!?職場の悩みTOP3!!
1.人間関係の悩み
公益財団法人 介護労働安定センターが令和5年度に行った「介護労働実態調査」というものがあります。こちらには、63.7%の介護士さんたちが人間関係等についてなんらかの悩み・不安・不満等を感じている。という調査結果が出ています。
悩み・不安・不満等の内容としては、「自分と合わない上司や同僚がいる」(19.3%)、「部下・後
輩の指導が難しい」(18.5%)、「経営層や管理職等の管理能力が低い、業務の指示が不明確、不十
分である」(17.7%)等となっている。
出典【公益財団法人 介護労働安定センター】令和5年度「介護労働実態調査」結果の概要について
利用者さんやその家族、同じ介護士同士、看護師やケアマネージャー…。
施設や在宅問わず、人間との関わりはきってもきれませんよね。毎日顔を合わせる職場で馬が合わない人がいると辛くなりますよね。
逆に言えば、とても良好な人間関係を築けていればコミュニケーションが活発になり、働きやすい職場となる事が明白です。
2.給料や時給への不満・悩み
みなさんが働いてもらっている給料が高いか低いかってなかなか判断がつきにくいですよね。また、処遇改善加算についても事業所からしっかり頂けているのかも不透明ではないでしょうか。
令和4年度の調査結果によると令和4年9月の介護職員の平均給与・基本給は下記になります。
雇用形態 | 給与(平均) | 基本給(平均) |
正社員 | 317,540 | 186,190 |
非常勤 | 209,540 | 137,790 |
出典【厚生労働省】令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 介護従事者等の平均給与額等(月給の者),職種別,勤務形態別(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)
上記の給与には各種手当と賞与が反映された金額になります。
3.残業が多い、サービス残業がある。
利用者さんや職員など人が相手である以上、時間通りに事が進まないことは多々あります。急な体調不良や事故に見舞われてしまえば尚更です。
介護労働安定センターの調査では一週間の平均残業時間は1.7時間という結果がでています。月で換算すると約7〜8時間の残業時間ということになります。
出典【公益財団法人 介護労働安定センター】介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書
ただし、先に述べたように体調不良での欠勤による穴埋め、慢性的な人手不足による残業の常態化、利用者さんの急変や事故対応などによる残業は精神的に辛いですよね。
現状を打破する!悩みを解消する方法3選!
資格取得をしてキャリアアップを目指す!
初任者研修終了者、実務者研修修了者、介護福祉士と介護職員さんのみなさんがお持ちの資格でお給料面は随分の差が出ます。下記の表をご覧ください。
集計対象職員数 | 平均給与額 | |
介護福祉士 | 15,329人 | 331,080円 |
社会福祉士 | 234人 | 350,120円 |
介護支援専門員 | 977人 | 376,770円 |
実務者研修 | 1933人 | 302,430円 |
初任者研修 | 4,783人 | 300,240円 |
出典【厚生労働省】令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果
勤続年数を重ねて給料アップを目指す!
”勤続10年以上の介護福祉士の月収を8万円アップする”なんていうニュースもありました。実際には、勤続10年満たない介護福祉士さんでも、事業所の判断で処遇改善加算の分配をされています。
処遇改善加算だけでなき、基本給の底上げも見込めます。人間関係に不満はなく、お給料面だけで不満のある方は長い目でお給料アップを目指す事をオススメします。次の転職先でお給料が良くても人間関係で悩み、続けられなくなってしまっては意味がありませんからね。
また、勤続年数を重ねても昇給幅が小さい場合は注意です。就労規則などを確認すれば、昇給幅の確認が出来ますので是非チェックしてみてください。
環境を変えるために思い切って転職をする!
令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果によるとサービス種別(勤務施設先)で給与金額に差がある事がわかります。特別養護老人ホームや訪問介護事業所は平均給与が高い傾向にあります。
出典【厚生労働省】令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 介護職員の平均給与額等(月給の者),サービス種類別,勤務形態別(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)
今は転職する事が当たり前の時代になってきています。みなさんが今どのサービス種別で勤務されているかで介護士としての強みに違いがでます。特養で介護技術を磨いている方、老健で多職種協働で勤務経験がある方、有料でレクや接遇のスキルを得た方。
そのスキルを活かして、次の勤務先で活躍する事も大いに可能です。また、特養から特養への転職も私はアリだと考えています。数か所の特養をそれなりの勤続年数を経ていれば、それはもう特養のスペシャリストです。どこにいっても通用する介護職員になれるでしょう。
転職については別記事でお話をします。
まとめ
介護士さんの抱える悩みの中には、仕事内容が多忙というものもあります。これは慢性的な人手不足から生じるマンパワーの問題である事が多いです。
いくら時給や月収が高くても人間関係や職場環境が悪くては、働き続ける事は難しいでしょう。逆に言えば、時給や月収が高いところには何かしら理由があるはずです。それは良い理由か悪い理由かはそれぞれの事業所によるでしょう。
お金だけで判断せず、自分自身の人生を、介護士としてのキャリアプランを長期目線で見据えていただきたいと私は思います。
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